ブラックジャックには様々なサイドベットがあり、カジノでもよく採用されるサイドベットの一つに「インシュランスベット」があります。
インシュランスベットとは、相手のブラックジャックを当てることで大きい損害を無くすベットです。
実際、インシュランスは保険という意味があり、インシュランスベットも救済策のようなアクションになります。
しかし、実際にインシュランスベットが得になるベットかどうか、気になる方も多いのではないでしょうか?
本記事では、還元率などの観点からインシュランスベットの有効性について解説しています。
また、インシュランスベットの基本的なルールも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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ブラックジャックのインシュランスベットとは?
インシュランスベットとは、ブラックジャックにおいてプレイヤーが選択できるサイドベット(オプション)のうちの1つです。
通常、ディーラーがブラックジャックを作った場合は自身がブラックジャックを作らない限り負けとなりますが、インシュランスベットを行うことで負けを回避できます。
インシュランスベットの基本的なルール
インシュランスベットは、ディーラーがブラックジャック*を完成させるかどうかを当てるサイドベットです。
通常のルール通りにゲームが進行し、ディーラーの1枚目にAが落ちた場合にインシュランスベットの選択ができます。
ディーラーの1枚目に10〜Kが落ちた場合、ディーラーはブラックジャックを完成させる可能性はありますが、インシュランスベットはできません。
通常、インシュランスベットはラウンドのベットで賭けていた金額の半分です。
インシュランスベットが終わり次第、ゲームは通常通りに進行します。
ディーラーがブラックジャックを完成させるとラウンドで賭けたベットは没収されますが、インシュランスベットの報酬が2:1(3倍)なため、ラウンドの増減金額は±0です。
海外のカジノでは、没収と報酬のやり取りを簡略化するため、インシュランスベットのみ押し返されて終了します。
*最初の2枚でAと10〜Kのいずれかを引き21となる
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具体的なインシュランスベットの配当例
インシュランスベットに賭けた際の配当は、下記の4パターンです。
- インシュランスベットが成功したがラウンドで敗北
- インシュランスベットが失敗した上にラウンドで敗北
- インシュランスベットが失敗したがラウンドで勝利
- インシュランスベットに賭けたが自身がブラックジャック成立
上記についてそれぞれ解説します。
インシュランスベットが成功したがラウンドで敗北
ディーラーがブラックジャックを完成させ、プレイヤーがブラックジャックとならなかった場合に該当します。
下記が具体例です。
(ディーラーがA,K) | プレイヤー1 | プレイヤー2 |
---|---|---|
ハンド | 10,8 | 8,9 |
賭け金 | 100ドル | 250ドル |
インシュランスベット賭け金 | 50ドル | 125ドル |
メイン収益(配当) | -100ドル(0ドル) | -250ドル(0ドル) |
インシュランスベット収益(配当) | +100ドル(150ドル) | +250ドル(375ドル) |
トータル損益(配当) | ±0ドル(150ドル) | ±0ドル(375ドル) |
いずれの金額を賭けた場合でも、必ず損益は±となり負けを回避できます。
そして、唯一インシュランスベットが効果を発揮したパターンです。
インシュランスベットが失敗した上にラウンドで敗北
ディーラーがブラックジャックを完成させず、プレイヤーがラウンドでも敗北した場合に該当します。
下記が具体例です。
(ディーラーがA,4,5) | プレイヤー1 | プレイヤー2 |
---|---|---|
ハンド | 5,7,Q(バースト) | J,8 |
賭け金 | 80ドル | 220ドル |
インシュランスベット賭け金 | 40ドル | 110ドル |
メイン損益(配当) | -80ドル(0ドル) | -220ドル(0ドル) |
インシュランスベット損益(配当) | -40ドル(0ドル) | -110ドル(0ドル) |
トータル損益(配当) | -120ドル(0ドル) | -330ドル(0ドル) |
ラウンドとインシュランスベットの両方で負けるため、インシュランスベットを行った時に負ける金額が最大となります。
インシュランスベットが失敗したがラウンドで勝利
ディーラーがブラックジャックを完成させず、プレイヤーがラウンドで勝利した場合に該当します。
下記が具体例です。
(ディーラーがA,3,2,Q) | プレイヤー1 | プレイヤー2 |
---|---|---|
ハンド | 10,6 | 3,3,6,7 |
賭け金 | 800ドル | 440ドル |
インシュランスベット賭け金 | 400ドル | 220ドル |
メイン損益(配当) | +800ドル(1,600ドル) | +440ドル(880ドル) |
インシュランスベット損益(配当) | -400ドル(0ドル) | -220ドル(0ドル) |
トータル損益(配当) | +400ドル(1,600ドル) | +220ドル(880ドル) |
いずれの金額を賭けた場合でも、必ず損益はメインの賭け金の1/2(インシュランスベットと同額)の勝利となります。
インシュランスベットに賭けたが自身がブラックジャック成立 328
ディーラーのハンドを問わず、プレイヤーがブラックジャックを完成させた場合に該当します。
下記が具体例です。
(プレイヤーがA,K) | ディーラー(1ゲーム目) | ディーラー(2ゲーム目) |
---|---|---|
ハンド | A,8 | A,Q(ブラックジャック) |
賭け金 | 200ドル | 200ドル |
インシュランスベット賭け金 | 100ドル | 100ドル |
メイン損益(配当) | +300ドル(500ドル) | ±0ドル(200ドル) |
インシュランスベット損益(配当) | -100ドル(0ドル) | +200ドル(300ドル) |
トータル損益(配当) | +200ドル(500ドル) | +200ドル(500ドル) |
プレイヤーはディーラーとは違い、Aは1枚目でも2枚目でも問題ありません。
仮にディーラーがブラックジャックとなり、タイになったとしても損益は同じになります。
ブラックジャックのインシュランスベットは期待値的に有効か
ブラックジャックで勝利するためには、インシュランスベットが有効か有効でないかを知らなければなりません。
カジノギャンブルにおいて、勝利するために有効なベットといえるものは、還元率や期待値が優れている数学的に有利なベットを指します。
インシュランスベットは他のアクションに比べて期待値や還元率が悪い
インシュランスベットは、通常のアクションと比べると還元率が悪くなります。
インシュランスベットの出現率は、約30%で配当は2:1(3倍)です。
ブラックジャックをベーシックストラテジー*通りにプレイした場合、還元率は約97%〜99%となりますが、インシュランスベットの還元率は約92%しかありません。
そのため必然的に期待値も悪くなり、通常のプレイをするよりも負けやすくなります。
数学的に不利なアクションということは明白であり、インシュランスベットは使うべきではないといえるでしょう。
*ブラックジャックはスタンド・ヒット・ダブル・スプリットを使用するタイミングが数学的な定石として表にまとめられており、カジノで表を見てプレイすることも可能です。
期待値が悪いアクションを使うタイミングはあるのか?
原則、期待値が悪いアクションは、使わないことが正解になります。
数学的にみて長期的に損益がマイナスになることが、確定しているからです。
実際には、期待値が悪いアクションを使うタイミングは存在するでしょう。
宝くじなどの金銭的な勝利以外に、付加価値が付く場合が該当します。
宝くじは、還元率50%未満の期待値がとても悪いギャンブルですが、1回1等当たるだけで人生を変えることができ、かつ当たった時点で終了しても目的が達成されます。
人生を変えられるという付加価値は、実際に稼ぐ金額よりも重いといえるでしょう。
当たった時点で止められるため、その後を長期的な目線で考える必要はありません。
このように期待値が悪いアクションを使うタイミングはありますが、インシュランスベットに関しては配当が2:1(3倍)なため、使うことは正当化されにくいです。
ブラックジャックでインシュランスベットを使うメリット・デメリット
インシュランスベットにおける、メリットとデメリットを紹介します。
もしインシュランスベットを使う際は、必ず頭に入れておきましょう。
インシュランスベットのメリット
インシュランスベットの1番のメリットは、ディーラーがブラックジャックを成立させた時にリスクを軽減できることです。
必ず起こる強制的ともいえる敗北を避けられるため、強いプレッシャーから解放されるでしょう。
また、通常のベットとは違うサイドベットならではの当てた時の興奮や楽しさを味わえます。
インシュランスベットを単体で見れば、30%勝負で2:1(3倍)配当のギャンブルなため、短期的にはさほど悪い選択肢でもありません。
還元率はあくまで数%であり、長期的に考えず短期的に楽しんで勝ちたいという場合は、上記のメリットに魅力を感じてベットすることも悪くないでしょう。
インシュランスベットのデメリット
インシュランスベットの1番のデメリットは、還元率が約92%で長期的にマイナスなギャンブルだということです。
他のカジノギャンブルと比べても、還元率は低くなります。
項目 | 還元率 |
---|---|
バカラ | 約99% |
ルーレット | 約97%〜99% |
ブラックジャック(通常) | 約97%〜99% |
ブラックジャック(インシュランスベット) | 約92% |
次に、インシュランスベットと同じ2:1の配当がある賭け方と比較してみましょう。
項目 | 還元率 |
---|---|
ダズンベット(ルーレット) | 約97.3% |
コラムベット(ルーレット) | 約97.3% |
ブラックジャック(インシュランスベット) | 約92% |
2:1の配当のみで考えても、インシュランスベットは負けやすいことがわかります。
また、インシュランスベットは通常のベットに比べて損失額が1.5倍になるため、資金が減るスピードも早いです。
プレイするために余分に賭け金を用意しなければならない点も、デメリットといえるでしょう。
ブラックジャックにおけるインシュランスベット:まとめ
ここまでブラックジャックにおける、インシュランスベットについて解説しました。
インシュランスベットの特徴についてまとめましたので、おさらいしておきましょう。
- ディーラーの1枚目にAが落ちた場合に賭けられる
- 通常賭けられる金額はメインの金額の半額のみ
- 成功させた場合は損益が±0になる
- 失敗し敗北した場合は損失が最大になる
- 失敗し勝利した場合は収益がメインの金額の半額を得る
- 自身がブラックジャックを完成させるメインの金額と同額を得る
- 還元率は約92%と低い
- 長期的に勝つためには避けるべきベット方法
特徴を理解することで、さらにブラックジャックを楽しめるはずです。
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